Eric Roberson / Mister Nice Guy     |
![[Eric Roberson / Mister Nice Guy]](gif/ericroberson1M.jpg) |
インディ系Neo Soulシンガー, Eric Robersonの2年ぶりのアルバム。オルガンなども起用し、音数を抑えて温かみのあるバンドサウンドによる、Music Soulchildほどは捩れてないフィリー系ソウル。軽快とまではいえないが、暑苦しくなく、サラッと歌い上げ、耳に心地よく、とても馴染む。多くのProducerを起用するが、統一感があって、一曲一曲が大事に作られている判る。大人向けの良質なソウルです。 |
Seun Anikulapo Kuti & Egypt 80 / From Africa With Fury: Rise     |
![[Seun Anikulapo Kuti & Egypt 80 / From Africa With Fury: Rise]](gif/seunkuti1M.jpg) |
Nigelia音楽界のカリスマだったFela Kutiの息子であり、後継者であるSeun Kitiの2作目。バックバンドEgypt80も父から継承し、SeunはAlto SaxとVoを担当している。当作の特徴はAfrica音楽に造詣が深いBrian EnoをProducerに迎えていること。勢いがあって、激しいSeunのAfrican beatのカッコよさを引き立てつつ、ダンサブルに洗練している。World Music愛好者以外の耳も引きつけるに十分だ。Instrumental Partは多いが、Seunの歌声は20歳台とは思えぬたくましさと風格を兼ね備えている。 |
DJ Quik / The Book Of David     |
![[DJ Quik / The Book Of David]](gif/djquik5M.jpg) |
DJ Quick, 6年ぶりのオリジナル作。ハードなTrackは少しで、残りはミッド〜スローな、スムース&メロウでファンクな曲が占めている。80年代ディスコテイストな曲も多い。そういう意味ではDJ Quikらしさ全開。身内のGuestを多めに起用し、ここぞというところではIce Cube, Bun Bなどでメリハリをつけている。時流との隔たりはあるが、レイドバックして聴くにはちょうど良いアルバムだ。あとクラブにも。 |
Kindred The Family Soul / Love Has No Recession     |
![[Kindred The Family Soul / Love Has No Recession]](gif/kindred2M.jpg) |
フィリーのおしどり夫婦Duo, Kindred The Familyの3年振り、4作目。Purpose移籍後の初リリースとなる。過去からぶれることは無く、今回もDre&Davisなどお馴染みのProducerたちが、ソウルフルでオーソドックスな音作りで盛り上げ、夫Fatinは野太い声で熱く、妻Ajaは表現力豊かに歌い上げている。Chuck
BrownとのGo-Go共演を含め、アップからスローと曲調も幅広い。フィリーに根ざした人たちらしく、地元アーテイストとの交流も取り入れた地元愛に満ちた温かいアルバムである。 |
LMFAO / Sorry For Party Rocking    |
![[Sorry For Party Rocking]](gif/lmfao1M.jpg) |
Motownの創始者Berry Gordyの子供と孫、計2人によるHip-Hop Duo, LMFAOのヒット中の2ndアルバム。サウンドはシンセ多様のEuro Popで、それを彼らはParty Rockと称している。ちなみにProducer team名も兼ねている。いまさらのAuto Tune使いで目新しさは無く、ノリ重視でグイグイ押してくる聞き易いClub向け音楽であるが、その振り切れかたがとても潔い。Executive Producerのwill.i.amのBEPの最近の作品に通ずるものもある。前半はPop, 後半はHip-Hopよりという構成。 |
Mayer Hawthorne / How Do You Do    |
![[Mayer Hawthorne / How Do You Do]](gif/mayerhawthorne2M.jpg) |
Mayer Hawthorneのメジャーデビュー作。インディでのソロデビューから約2年ぶりとなる。MotownなどOld Soulへの傾倒ぶりは前作同様だが、Steely Danっぽい曲や(古めの)British popっぽい曲など、Soulにとらわれず、Popで聞き易く、判りやすいTrackが多い。またファルセット多様のVocalはだいぶ上達したようだ。メジャー移籍した割には、Produce, Recordingもほぼ自身でこなし、手作り感は前作のままだが、次作では新たな展開も期待したい。 |
Drake / Take Care     |
![[Drake / Take Care]](gif/drake3M.jpg) |
デビュー作で成功を収めたDrakeの 2nd Album。方向性は変わらないが、よりアンビエントな曲やR&Bに近づいた曲が増えて、完成度も高まったように思える。長年の相棒、Noah
"40" Shebibが多くを手掛けるゆったりとしたTrackにDrakeの茫洋としたVocalで身近でEmotionalな詩を歌うという基本も変わらない。が、以前よりは少しオープンな感じがして、リスナーにとっても受け入れやすいのではないか。まだまだ好き嫌いは分かれると思うが、その勢いも含めて、2010年代初頭のHip-Hopの方向性を代表している作品。 |
Tyler, The Creator / Goblin   |
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2011年、大きな話題を集めたLAの若者によるクリエーター集団Odd Future Wolf Gang Kill Them AllのリーダーであるTyler, The CreatorのデビューCD。2011年、最大の問題作でもある。1曲を除き、Tyler本人が、Produceしている。Logicを使って作ったらしTrackはシンセ中心のシンプルなもの。ときにスペーシーでアンビエントであり、才能が感じられる。ただLyricのほうは劇画調で、露悪的、諧謔的、猟奇的で暗い。白人のインディロック系のファンに受けていることもあって、従来のHip-Hopらしくない作品だ。 |
J Cole / Cole World : The Sideline Story    |
![[J Cole / Cole World : The Sideline Story]](gif/jcole1M.jpg) |
Jay-Zを後ろ盾に、チャート1位と、順調な滑り出しとなったJ Coleのアルバムデビュー作。自身で12曲をProduceしている。ただ、ProducerがRapしているのではなく、RapperがProduceもしているというのが過去の傾向と違うところ。専門Producerに劣らない安定したTrack makingである。RapスタイルはDrakeに代表される最近の肩の力のぬけたタイプに属するが、力強さももち、ハードな面ものぞかせる。突出した個性は無いが、ProduceもRapもそつなく、これが、2010年代のアーティストなのかもしれない。 |
Tank / Now Or Never    |
![[Tank / Now Or Never]](gif/tank2M.jpg) |
Tankの3年ぶり4作目。今回、自身の属するProducer TeamであるSong Dynastyが多くの曲をProduceしている。ミディアム―スロー中心のR&Bというところは、以前からの路線継続。歌詞では性愛路線をつきすすみ、Trackは、時流をとりいらながら、奇をてらわず、ゆったりとおだやか。しっとりとやさしく歌い上げるTankのVoに当然、マッチしている。コンセプトがはっきりしてるだけに、まとまりの良い作品。 |
Lil Wayne / Tha Carter IV    |
![[Lil Wayne / Tha Carter IV]](gif/lilwayne6M.jpg) |
メイン路線のTha Carterシリーズとしては3年ぶりとなるLil Wayneの9作目。彼の作品としては、いつになく、オーソドックスな作り。一つ前の、I am not a human beingからの傾向だが、時代の風潮を反映してか、重々しく、暗めな傾向のTrackが多い。ウィージーのRapもいつもよりはゆるさ控えめだ。その分、地に足のついたリアルな印象を受ける。多用されている若手Producer陣も、着実な仕事で、まとまりの良いアルバムに仕上がっている。 |
Adele / 21     |
![[Adele / 21]](gif/adele2M.jpg) |
UKの女性Pop Singer, Adeleの2年振りの2作目。タイトルも2つ年齢を重ねて、”21”となっている。作風は前作同様、PianoやGuiterによるアコースティックサウンドで、フォーキーで時にR&B, Jazzっぽかったいしている。表現力も増して、静謐な中でも徐々に盛り上がるAdeleの唄を中心に据えたProduceによるアルバムの統一感がでている。良いメロディの曲が多いので単調にはならずに済んでいる。なお、CDブックレットを見たら、意外とふくよかなAdeleでした。 |
Jay Z & Kanye West / Watch The Throne    |
![[Jay Z & Kanyw West / Watch The Throne]](gif/kanye-jayz1M.jpg) |
Hip-Hop界の大物、Jay-ZとそのJay-Zが見出したKanye Westのコラボレーション作。とはいえ全体のトーンはKanyeの前作(My Beatiful Dark Twisted Fantasy)の流れを汲み、Trackもよく作りこまれている。つまり、Kanyeの作品にJay-Zが全面Guest参加しているような印象だ。ただし、Neptunes, Q-Tip, Swizz BeatzなどのProduce曲も後半に配置し、Odd Future Wolf Gang Kill Them AllのFrank OceanをGuestに向かえ変化をつけ、新たなお楽しみを提供してくれている。 |
Jill Scott / The Light Of The Sun     |
![[Jill Scott / The Light Of The Sun]](gif/jillscott5M.jpg) |
Jill Scottの4年ぶり、4作目のオリジナルアルバム。レーベル移籍問題を経て、Warnerでの初リリースとなる。前作でも起用していた"J.R." Hutsonとの二人三脚での制作となるが、Hip-Hopにも接近し、自身のRapやPoetry readingもとりいれていて、過去の作品に比べ、自由度が増しているのが特徴的だ。Anthony HamiltonとのAなどR&Bとしての佳曲もあるが、長尺で途中、曲調の変わるDや極端に短いTrackもあり、構成はバラエティに富んでいる。後半は一転してJazzyでアンビエントないつものJillに戻る。レーベル移籍をよい機会にして、自身の世界を広げることに成功したアルバムである。 |
Jennifer Hudson / I Remember Me     |
![[jennifer Hudson / I Remember Me]](gif/jenniferhudson2M.jpg) |
Jennifer Hudsonの3年ぶり2作目。家族の悲劇を乗り越え、自らの出産も経ての復活作ということになる。前作では時流の音をとりいれ、意外な気もしたが、今回はよりJenniferのVocalをフィーチャーしている。Producerが総変わりしたわけではないので、意識的にそういうProductionにしているのであろう。ただし、極端にではないが、2010年代らしいTrackももちろんある。そんなかでもAlicia Keyが夫Swizz Beatzも伴って、3曲Produceしているのが小サプライズだ。(Aliciaもそっち方面に活動を広げるのか)。CDジャケットを見る限り、かなり痩せたJenniferだが、Vocalはよりふくよかになり、前作よりも迫力のある歌唱を聴かせてくれている。Trackもupからバラードまでとバラエティに富んでいて、飽きのこない作品である。 |
Rahsaan Patterson / Bleuphoria     |
![[Rahsaan Patterson / Bleuphoria]](gif/rahsaan4M.jpg) |
ユニット作などをはさんで、Rahsaan Pattersonの約4年ぶりのオリジナルアルバム。今まで以上にプリンス/80年代ファンク志向が感じられる。後半にかけては、スムースでメロウなTrackが続き、一種独特なゆったりとして静謐な空気につつまれる。ファルセットを多用した、中世的な声と美しいメロディも、その雰囲気に良く合っている。 |
Kelly Price / Kelly     |
![[Kelly Price / Kelly]](gif/kellyprice3M.jpg) |
前作はGospelだったので、8年ぶりとなるKelly PriceのR&B作。リリース間隔は長いがどのアルバムも高品質で安定している。今回も同様で、Warryn Campbellが7曲Produceと大活躍し、アップ-ミディアム-スローとバランス良く佳曲を提供してくれている。オーソドックスなアレンジのバンド演奏をバックに、Kellyも気持ちの良いVoを聴かせてくれている。曲調に合わせて、唄い分けているところもあり、Balladなどでは、いつもの迫力で押してくる感じ。一聴して、名盤と思った。中身が詰まってる。 |