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PJ Morton / Paul
[PJ Morton / Paul] New Orleans出身のR&Bシンガー、PJ Mortonの2年ぶりのアルバム。CD Titleに本人の1st nameを冠して、Song Writing, Produceをほぼ本人がこなしている。Maroon5のメンバーとしても著名な人でGrammyの常連でもあるが、今回、初めてじっくりと聴きました。雰囲気や唄い口は初期のJohn Legendに似てる印象で、オーソドックスかつ温もりのあるR&B作品になっていて、New OrleansらしいバウンスやKanyeっぽい早回しVocalがアクセントになっている。後半の女性VocalとのDuetも聴きどころと言えそうだ。
Rapsody / Eve
[Rapsody / Eve] Rapsodyの2年振り3作目。前2作がGrammyにノミネートされ、実力は折り紙付き。今作は彼女のヒーローである黒人女性たちにInspireされた作品で、曲ごとにArtist, 活動家から2Pacのお母さんまでと幅広い人々の名前が付けられいる。Lyricも当然女性に視点を当てていて、コンセプチャルかつコンシャスな大作と言ってよい。Producer陣は前作と変わらずで、Trackは前作路線のメロウなソウルや Jazzyな曲から、ストレートなHip-Hop,変化球的な作品とバラエティーの富んでいて、サンプリングも効果的。Guest陣(なんとD'angeloも参加)も様々。ちなみにalbumタイトルはMのGuestのQueen Latifahに相談して決めたらしい。きりっとしたCDジャケットのお顔も素敵です。
Blood Orange / Angel's Pulse
[Blood Orange / Angel's Pulse] Blood Orangeの、これはMixtape集。高評価だった前作の流れで作った曲を集めたもののようだ。その前作よりも、さらにパーソナルな印象であり、ProduceだけでなくMixまで本人が手掛けている。メロウで耽美的なゆったりとした曲が並ぶのも前作同様だ。ただLyricは日常を唄っているものが多く、CDジャケットもそんな感じになっている。今回もGuestが豪華だが、ArcaやToro Y Moiなど、ジャンルレスなところから、今を代表する人が参加している。曲数は14曲と多めだが、短い曲が切れ目なく繋がっていて、Mixtapeの割にはまとまりが良い作品だ。
Chance The Rapper / The Big Day
[Chance The Rapper / The Big Day] Chance the Rapper初の正式アルバム。ひとつ前のMix TapeであるColoring Bookより3年ぶりとなる。満を持してのはずなのだが、世の中の評価はいまいち芳しくない。自身の結婚式のDJプレイにインスパイアされた内容とのことで、多幸感や長尺なところが受け入れられなかったのか。ただ、今まで以上にPopで、ノリが良い作品になっているのも事実である。Shaen Mendes, Randy Newman, Death Cab for Cutieなどジャンルを超えたGuest陣に、Gospel, Soul, Step, Houseなど曲調も幅広く、かなり楽しめるとも思う。Produceは、引き続き、自身も所属するThe Social Experimentの仲間が中心で、心地よいTrackが多くなっている。
Common / Let Love
[Common / Let Love] Commonの3年ぶり11作目。レーベルを移籍してのリリースとなるが、Produceは前作同様、Carriem Rigginsが担当している。タイトルにあるように、様々なものへのLoveをテーマにしている。なので、全体的に落ち着いた穏やかな曲が多く、曲調もJazz, R&Bベースのスローなもの中心となる。Trackも楽器による温かみのある演奏が主体となる。Neo Soul, Gospelっぽいものもあるが、逆にHip-Hop色が強いなのはCF2曲くらい。豪華なVocal Guestもハイトーンで静かにしっとりと唄っている。
Elle Varner / Ellevation
Elle Varner / Ellevation] Elle Varnerのデビュー作以来となる7年振りのアルバム。RCAからeOneに移り、Produceも父Jimmy Varnerが中心となってたりして、こじんまりとしたのかなとも思われたが、佳曲ぞろいで、うまくまとまった作品となっている。Trackはスロー&メローで、90年代オーソドックスなものが中心となる。透きとおった声で、しっとりと揺蕩うように唄うElleのVocalが大変心地よい。Wale, RapsodyといったGuestも、なかなか通好みで良いと思う。
Tyler, The Creator / Igor
[Tyler, The Creator / Igor] Tyler, The Creatorの2年振り5作目。主人公(Igor)の恋愛(失恋)を題材にしたストーリー性のあるアルバムになっている。切なく、女々しいところもあるLyricは今まで以上に判りやすく、生身の人間に訴える、ある意味万人受けも可能な作品でもある。よれた感じが特徴的なRapは少な目で、Lyricに合わせた抒情的なメロディが重視されている。上物はそんな感じだが、ベースとなるTrackはしっかりHip-Hopなところが面白い。客演もしているKanye Westの世界に少し近づいたのかなとと思う。
Denzel Curry / Zuu
[Denzel Curry / Zuu] 出身地Carol Cityの俗称をタイトルにしたDenzal Curryの3作目。その出身地への想いがメインコンセプトとなる地元レペゼン作となっている。Miamiの近くということもあり、まさにサウスでバウンシーなアルバムである。30分弱と短めながら、地元の若手ProduceによるTrackは、様々な曲調で、クオリティも高い。どれも低音が強調されているところが特徴的だ。DenzelのRapは若々しく力強くて、サウスの勢いを感じさせてくれる。
Skepta / Ignorance Is Bliss
[Skepta / Ignorance Is Bliss] UKグライムの雄、Skeptaの3年振り5作目。Trapっぽい曲もあるが、全体的には様々なスタイルのグライムを展開している。本人が全編にわたってProduceするTrackはシンセをフィーチャーした打ち込みがベースとなる。不穏な感じの曲が多い印象があるが、後半には唄入りのメローなTrackも用意されている。肝心のRapはしっかりした声で力強く、スキルも万全。今のグライムをRepresentしたアルバムなのだと思う。
Mark Rondon / Late Night Feelings
[Mark Ronson / Late Night Feelings] 前作が大ヒットしたMark Ronsonの4年振りアルバム。全曲女性Vocalが客演しており、Alicia, Camilo Cabella, Miley Cyrusなどの著名どころも参加している。離婚をしたこともあって、全体のトーンはTitle通りにメランコリックなのだが、Guest陣のおかげで華やかな印象もするアルバムになっている。メロディとVocalを聴かせるR&B作品であり、アップ、ミディアム、スローがバランス良く収まっている。美メロな曲ばかりであり、とても聴きやすい。流石プロの仕事という感じである。
Jamila Woods / Legacy! Legacy!
[Jamila Woods / Legacy! Legacy!] デビュー作が高評価だったJamila Woodsの3年振り2作目。CDタイトルから、オールドソウルベースの作品かと思ってしまったが、そんなことはなくて、曲名から判るように過去の偉人への敬意を唄にしたコンセプトアルバムである。対象はミュージシャンだけでなく、画家。作家、詩人、女優と多岐にわたる。全体のトーンは前作同様ゆったりとしたオーガニックな感じで、静謐で、ややジャジーなネオソウルというところ。Jamilaの暖かく柔らかい声が心地よい。前作、参加していたシカゴ勢のGuestは無しで、助けが無くても大丈夫という自信を得たのかと思う。
Lizzo / Cuz I Love You
[Lizzo / Cuz I Love You] 話題のプラス・サイズ・ディーバ、Lizzoのメジャーデビュー作。テレビ、ドラマ、映画に出演したり、セーラームーンのコスプレでフルートを吹いたりとArtistの枠に捉われない活動をしている人だが、このアルバムは本格的なR&B作品。判りやすくて、アップでノリの良い曲がほとんどで、Track自体は虚飾が無く、懐かしめのR&Bな感じで、Princeっぽいところも少々。何よりLizzoのド迫力のVocalが最大の魅力。Rapperかと思ってたが、逆にVocaがl多め。自分を愛そうというメッセージとポジティブネスに満ちているので、聴いていて気持ちが良い。是非ライブを見てみたい人のうちの一人である。
Kehlani / While We Wait
[Kehlani / While We Wait] デビュー作がヒットし、若手女性シンガーにおける地位を確保しつつあるKehlaniの最新作。Mixtape扱いで、32分弱と短めの作品。妊娠中(その後、女児を無事出産)の一か月間で作ったとのことで、女性的で柔らかく包まれるような印象を受ける。WriterやProducerはバラバラだが、個々の曲のクオリティは高い。王道R&Bにエレクトロ風味を加えたスローな曲中心で、Kehlaniのまだまだ可愛らしい声がマッチしている。最初聴いたとき、Ariana Grandeの最近2作に似てる気もしたが、こっちのがR&B色は強いと思う。
Esperanza Spaldng / 12 Little Spells
[Esperanze Spalding / 12 Little Spells] Esperanza Spaldingの2年ぶりの作品。昨年配信でリリースされた12曲に4曲を追加してPhysicalでのリリースとなった。その12曲には、HandsやLegsといった体の部位の副題がついていて、albumタイトルの由来となっている。ジャンルに収まらない(強いて言えばJAZZ)オーガニックでアコースティックなVocal作品で、揺蕩うような茫洋としたサウンドにEsperanzaの美声がマッチしている。メロディにあまり抑揚がなくキャッチーでもないが、無意識に働きかけてくるような作品。本人がSong Wrting、Produceのメインとなっており、その分、統一感の高いアルバムでもある。ライナーもなかなかアーティスティックで力が入っている。
Anderson.Paak / Ventura
[Anderson.Paak / Ventura] Anderson.Paakの半年振りとなるの4作目。前作と同時期に制作されたらしく、前作同様にDreをExecutive Producerに迎えている。ただし、個々のTrackのProduceはAnderson.PaakやPharrellらが担当し、温もりのあるバンドサウンド中心となる。前作は70-80年代のソウルを下敷きにしつつ、Guest含めHip-Hopに軸足を置いていたが、今作は、もろにソウルを中心に据えている。女性Vocalを多くGuestに迎えているのも特徴的だ。Trackは、スイートで、穏やかでメロウな曲ばかりで、アップな曲もノリが良く、心地よい。70年代のフリーソウルを今に蘇らせたような、そんなalbumだ。
Flying Lotus / Flamagra
[Flying Lotus / Flamagra] Flying Lotusの5年ぶり、6作目。前作以降の大活躍ぶりからすると、5年は長い気がするが、ずっと断続的に制作に取り組んできてたらしい。LA付近の山火事にインスパイアされたアルバムらしく、火・炎をコンセプトにしている。唄有りと唄無しの曲が半々くらいの構成で、短い曲を切れ目なく繋いでいくのは前作同様。Jazz, R&B, FunkにIDM, Afro, Classicなど本人の音楽体験にもとづく、様々な要素が渦巻き、豪華Guestの起用も効果的。全体の印象としてはスペーシーで不思議な統一感があり、判りやすい。その辺は本人のオタク気質によるものかもしれない。3枚分くらいのお腹いっぱい感のあるアルバム。
Loyle Carner / Not Waving, But Drowing
[Loyle Carner / Not Waving, But0 Drowing] デビュー作が好評だったLoyle Carnerの2年ぶりの2作目。1作目のレビューを読み返していたら、ほぼ同じ感想だった。なのでJazz, Soulを下敷きにしたアコースティック中心のゆるいビートに語り掛けるようなRapがのっかってるのは、前作同様。Lyricも家族や身近や食!についてのもので、自分自慢じゃない自分語りという感じ。前作のTom Mischに加え、Jorja Smith, Sampha, Jordan RakeiなどUKの一線級がGuest参加し、賑やかになったのが違いか。今作を聴いて家族思いの好青年という印象を強くした。
Shafiq Husayn / The Loop
[Shafiq Husayn / The Loop] Sa-Ra Creative Partnersの一員、Shafiq Husaynの10年ぶりのソロ作。6,7年前から制作と噂されていたが、やっとリリースに至ったようだ。時間をかけただけあって、内容は非常に濃くクオリティは高い。フューチャリスティックでコズミックナソウル、ファンクにネオソウル、ジャズ、クラブ、ダブ、アフロがミックスされた一大黒人音楽絵巻になっている。LA界隈中心のゲストも超豪華で、適材適所で起用されている。少し一本調子なところもあるが、それを凌駕する魅力がある心地よい作品。
Khalid / Free Spirit
[Khalid / Free Spirit] Khalidの2年振りの2作目。前作の路線を踏襲していて、エレクトロでアンビエントなところもあり、(たぶん)Autotuneも一部使われてたりして、Trackは今どきのR&Bなのだが、この人が唄うと、どうしてもリズム&ブルースやカントリー色を強く感じてしまう。それだけ朴訥として野太い声にインパクトがある。ただ、Lyricは、あくまでも同世代のもので、ここのGapが面白い。John Mayerが参加しており、Rock寄りの曲も数曲あるのが、前作との違いか。
Solange / When I Get Home
[Solange / When I Get Home] 約3年振りとなるSolangeのアルバム4作目。前作と同じように、短い曲をインターバルで繋いでいく構成だが、内容はだいぶ違って、かなりの実験作となっている。ゆったり目で、ときにはメローでジャジーなTrackがベースになるが、メロディにサビ、フックがほぼないのが最大の特徴で、短いフレーズを時に断片的に紡いでいる。茫洋としたサウンドにSolangeの囁くような抑えたVocalが浮遊しているのだが、そのVocalもバックの演奏や効果音などと同じ扱いで、それらが相俟って深淵な空間を作り出している。そこそこ豪華なGuestも全然目立ったなくて、ある意味コマーシャリズムを否定しているのかなとも思ってしまう。
Ariana Grande / Thank U, Next
[Ariana Grande / Thank U, Next] 前作からわずか5カ月でのリリースとなったAriana Grandeの5作目。2週間で制作したとのことだが、作り急いだ感じは一切なく、前作同様のクオリティを示している。Producer陣をあまり入れ替えず、Pop Wanselが加わったぐらいだが、その分、ゲスト参加は無い。元カレ達に捧げた表題曲を含め、Upな曲からスローと幅広く、Pop, R&B, Hip-Hopを曲調も様々。まさに現在の王道Popで、勢いがあるというのはこのことだろうと思う。
 
 
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